トップページへ

ミニ祠と参道

街角散歩 » 東京 » 世田谷区 » ミニ祠と参道

ミニ祠と参道

前のエントリの続き

偶然にもヤフオクで見かけた格安の「PENTAX 6x7」。落札して実際に動作テストしてみると外装が汚いだけで、機能そのものは光線漏れもシャッタースピードの狂いもなく快調そのもの。運良く完動品を激安で入手できました。

せっかくPENTAX 6x7を手に入れたので、積極的に撮影に持ち出してみました。僕が街角スナップを撮影するときは、普段はカメラ片手に持ちながら気になる風景があったらすかさず構えてパチリ、というスタイル。しかしこのカメラでは普段通りのスタイルを貫き通すことはできません。

そもそも露出計がついていないので、撮影前に単体露出計で露出を計る必要があります。そしてそもそもカメラそのものの重さ。ウェブでこのカメラの評判を探しているとき、ほぼ全ての人がその重さについて言及していたのですが、実際にカメラ本体を入手して屋外に持ち出しスナップ撮影をしてみると、その評判が誇張でなかったことが身を持って知ることができました。

そしてシャッターボタンを押してみてビックリするのがミラー音とミラーショック。一眼レフカメラはその構造上、カメラ本体にミラーが入っていて、シャッターボタンを押した瞬間にミラーが跳ね上がる仕組みになっています。フィルムのフォーマットが大きくなればなるほどミラーのサイズは大きくなります。PENTAX 6x7はその名前の通りブローニー6x7フォーマットなので、いわゆる35mm版フィルムと比べるとフィルムサイズは4倍以上。ということはミラーのサイズも4倍近くになるわけです。

それほど大きなミラーが瞬間的に跳ね上がるわけですから、音も衝撃もそれなりに大きくなります。このカメラを初めて屋外へ持ち出したときに訪れたのは近所の神社。慎重にピントを合わせてシャッターボタンをプチっと押した瞬間「バキャァァン!」という巨大なシャッター音が静かな境内に響き渡りました。近くにネコやハトがいたら、突然の轟音にビックリして逃げ出してしまうんじゃないかと思えるぐらいの大きな音でした。

と同時にミラーのアクションがカメラ本体に伝わる「ミラーショック」もなかなかのもの。かなりしっかりカメラを構えていないとカメラ本体から発生するミラーショックによって手ぶれが発生してしまう可能性大です。ということで、初回のテスト撮影でミラーショックの大きさを実感できたので、以降このカメラを持ち出すときは必ず一脚につけて撮るようにしています。

「重い」「うるさい」「揺れる」という不便三重苦。かつ露出計もついていないプリミティブなカメラを、そこまでして使う必要があるのか。そう思われるかもしれませんが、これらの不便を補って余りある「クオリティの高い写真」というアウトプットを得ることができるのです。

フォーマットサイズが大きいので当然のことながら解像度は高くて当たり前。同じものを撮影しても35mm版よりもブローニー6x7版の方がより細かい情報までフィルムにおさめることができます。ここから先がPENTAXの機材オリジナルの特徴になってくるのですが、正直なところ僕はよくある製品レビューみたいに「○○が??なところが特徴」というように、特徴をうまく言語化できません。ただ、このシステムでないと撮れない独自の空気感みたいなものが確かに存在します。

ということで数日間に渡って長々と文章を綴ってきたわりには最後がフワッとした終わり方になって恐縮なのですが、せっかく手に入れたPENTAX 6x7をフルに活用して、これまでの機材ではできなかった表現にチャレンジしてみようと思います。

« 前の記事へ

次の記事へ »

トップページへ